３．#47 敵まで愛して（THE NOWHERE AFFAIR）

２５．#47 敵まで愛して（THE NOWHERE AFFAIR）

夜、ひとりで目を瞑ってもの想いにふけっていると、決まってあの酒場での会話が甦ってきます。 簡潔に、ひとことで全てを物語っているソロの言葉。そして、あの笑顔・・・。 男は強くなければ、あんなにやさしくなれないんですね。 一生に一度でいいから、私もあんな台詞を言ってみたかった・・・。 １５歳の少年は、あとで「リビドー」を辞書で引いてドキドキしたっけ。 マーラがソロの耳元で囁いた昔話は、過去にふたりは本当にそんな仲だったような気がして来るから不思議ですね。 一転、ソロが彼女から奪い取った銃の感触の条件反射で記憶が甦るシーンもゾクゾクしました。 イリヤはちょっとおつむの弱そうなオッサンといいコンビで、３枚目に徹して楽しく仕事してGood！ それでは瞼を閉じて、あの名シーン　どうぞご覧ください・・。 マーラ 『私ってね、４歳の頃両親に死に別れ、スラッシュに拾われたの。 　　　 　　養ってくれて教育まで受けさせてくれたわ。 彼らの目的に添ってね・・。 　　　 　　私もそれを自分自身の目的だと信じてたの』 タートニアン『君のあやまちじゃないよ』 マーラ 『でも、不幸なことに疑うってことが許されなかったの。 　　　　　 私はスラッシュの思うがままにプログラミングされちゃったわけなのよ』 Ｗ課長『どうだろうね？ 　　　　 　ソロ君の飲んだこのカプセルＢを大量に与えたら永久に記憶を消せると思うんだが・・』 ソロ 　 『モルモットをお探しですか？』 マーラ 『今までのこの人生の中でね、忘れたくないものがひとつだけあるの。 　　　　　 それだけは思い出したいわ』 ソロ　　『その時はネ、ボクが思い出させてあげるよ・・』 イリヤ 『復活祭だ！』 ------カプセルを全部飲み干すマーラ　　沈黙の時が流れる------ ソロ　　『ここが分かる？』 マーラ 『どこへも・・』 ソロ 　 『ボクが分かる？』 マーラ 『ええ・・』 ソロ 　 『ほかに記憶ある？』 マーラ 『いいえ・・』 ソロ 　 『これから作ろ・・』 ＥＮＤ