当時ナポソロが始まってからというもの、MGCのカタログを片っ端から集め、穴の開くほど眺めながらアンクルスペシャルの発売を心待ちにしていました。
何と、当時のそのカタログを「ゆうしゅんななこ」というサイトのＷｅｂ Ｍａｓｔｅｒから鮮明な画像で提供してもらいましたので是非ご覧下さい。
これが欲しくて欲しくてアルバイトをして手に入れた時は、嬉しくて夜も眠れませんでしたね。
たぶん高２の時だと思いますが、値段はＰ３８アンクルタイプが￥４,０００、アタッチメント一式で合計￥９,０００もしたのです。
昭和４４年の初任給が１８，０００円だから、いかに高価かお分かり頂けると思います。
昭和４６年の規制前のものなので黒色総金属製でずっしり重く、これで後頭部をガツン！とやられたら、イリヤじゃないけど目を回してしまいますね。（笑）
弾こそ出ませんが、カートリッジに平玉火薬を２〜３個詰めて炸裂音と硝煙の匂いを楽しめ、ブローバックはスプリングの力なので空撃ちでも反動を味わえます。
モデルガンの魅力は、エアーガンでは真似のできない、分解組み立てする楽しみとリアルな構造、飾っておく楽しみがあるのではないでしょうか。
このアンクルタイプで不満なのはKenさんもおっしゃってましたが、マズルブレーキのスリットの本数が少なくちょっと不恰好なところです。
アンクルスペシャルのアタッチメントで、ＥＸバレルの先に付くサイレンサーが発売されなかったのも残念です。
ＭＧＣ製はタニオアクションだった為５２年規制を生き延びて販売は続けられましたが、５５年頃には製造販売が中止されカタログから消えてしまいました。
一方、中田商店からも実物に極めて近いメカニズムを持ったアンクルスペシャルが発売されましたが、なにせ金色なのがネックで、こちらは５２年規制に抵触する為市場から姿を消してしまいました。
今は無きＭＧＣに敬意を表するばかりです。
私のこのアンクルスペシャルは家宝なので、絶対ヤフオクなんかに出品しませんよ。
本当に久し振りにアンクルタイプの冷たい感触を手にすると、「敵まで愛して」で記憶が蘇ったソロのように、昔 自分もアンクルエージェントだったような錯覚を覚えます。（笑）
カービンタイプに組み立てていると、不敵な笑みまでこぼれてしまいます。
あ〜、危ない、危ない・・・。
■ 貴重な画像を提供してくれた「ゆうしゅんななこ」さんには、この場を借りてお礼申し上げます。
追加で来日記念の楽しい広告までお送り頂き、本当にありがとうございました。 |
