何と言っても祈念すべき、劇場版第１作です。 傷を負ったランサーがアンジェラの家に命からがらたどり着くオープニング、ストップモーションとコマ落としのタイトルシーンは、初期の頃のゾクゾクするバックミュージックに乗ってカッコイイことこの上なし！ 誰が何と言おうと、この第1作が私の生涯のベスト１です。 映画での敵は「蜂」という秘密組織でしたが、テレビ放映された時はスラッシュになっていました。 その敵がニューヨーク本部に潜入して一戦を交え、例の防弾ガラスにヒビが入るシーン・・、この驚愕が私の人生を決めたと言っても過言ではありません。（何せ、３７年も引きずっているのですから・・・） 第１シーズンのオープニングで使用されたこのシーンを大スクリーンで見た時のシビレが、まだ太もものこの辺に焼き付いています。（笑） イリヤはこのシーンで白っぽいズボン姿で登場し、私たちの知っているイリヤらしくないのも見どころです。 ソロのボスはＷ課長じゃなくてＭｒ.アリスンという人物でしたが、本国で放映されたパイロット版「Ｔｈｅ Ｖuｌｃａｎ Ａｆｆａｉｒ」では、レオ・Ｇ・キャロルのＷ課長にすり返られていたと聞いています。 やはり、Ｗ課長の老獪な頭脳と、あのオトボケがないとピンと来ませんね？ 普通の人々が国際的陰謀に巻きこまれるという第１シーズンで踏襲された物語、今回は平凡な主婦エレインがひとときのシンデレラに憧れを抱いて、危険と承知しながらもソロの申し出を快諾するのです。 敵と知りながら昔の恋人に心が傾きそうな彼女をたしなめるソロが、別人の様に男らしい。（笑） シャツの前をはだけたアンジェラの妖しく危険な香り、女性スラッシュで彼女ほどのハマリ役は残念ながら後にも先にもお目にかかれませんでした。 無事任務が終わり、機中で『もう一度やってみる？』のソロの質問に、元の主婦に戻り『もう、コリゴリ・・』と答えるエレインに、満身の笑みを浮かべて彼女の家族へのプレゼントを渡すソロのやさしさ・・・。 もうイチコロですね？ スラッシュと知りながらアンジェラとメイクラブするソロ、カチっと固めたオールバックのヘアースタイル、とにかく走る走る、パワフルでエネルギッシュで男くさくて、まさにソロのひとり舞台！ ソロファンの方、これを見ずして何を見る！